<続き>
神石山に寄ったついでに
西側の中腹にあるホウロク岩に寄ることにしました。
ホウロク岩は長径が20m以上もある
楕円形の比較的平らな岩です。
岩の端っこは崖になっています。
平らといっても、屋根ほどの傾斜があるので、
転ぶと大変なことになりそうです。

西のふもとから見たホウロク岩です。
別の機会に撮ったものです。
左の斜めに筋のようになっているのがそれです。

ホウロク岩という名からすると、
焙烙(ほうろく)のようだということで付けられたのでしょう。
焙烙とは素焼きの土鍋のことです。
平たい鍋の形からきたのでしょう。
焙烙灸という灸のしかたがあり、
頭の上に焙烙をかぶせ、
その上で灸をすえて暑気払いをします。
この近くでは普門寺でこの焙烙灸を行いますので、
関連がああるかも知れません。
ここからは豊橋の平野が広々と見渡せます。

ここで景色を見ながら、
まだ時間はあるので遠出してみよう、
という気になりました。
しばらく歩いてない中尾根回りです。
せまい獣道のような道を通って
本線上の太田峠跡に出ました。
石積みの構造物です。

この標示は、「ホ37」です。

ここから少し本線を北に上がります。
雨宿り岩です。
南側は岩がかぶさるように立っています。


残念なことに、木々が邪魔して岩の全貌は見えません。
自然歩道はこの脇を登っていくようになっていて
北側に回り込むと岩の上に登れて
南側の尾根筋がよく見えます。
写真のほぼ中央に見える岩がホウロク岩です。

じきに「ホ36」の標示があります。

途中、2か所に展望のある岩場があります。
道からわずかにはずれたところですが、
踏み跡がしっかりとしているので、
うっかりと通り過ぎることはありません。
まずまずの展望です。

この近くにササユリの完全なものが咲いていました。

この岩はテイカカズラで覆われているので
テイカ岩と勝手に呼んでいます。

倒れたイヌツゲの木。
このあたりにはイヌツゲの大木が何本かあります。

雨宿り岩から10分ぐらいで中尾根分岐点に来ました。
ここから東の大岩方面に向かいます。


木々がトンネルのようになって
枯れ葉が積もり、草も茂っていません。
このため道は広く歩きやすくなっています。

少し行くと枝道があり、
入って行くと岩の出っ張りがあります。
ほぼ三方が開けているので、
ここからの眺望は絶景です。

浜名湖方面が前面に広がり、

ふもとがすぐ下にあるように見えます。

ここを「パラダイス」と呼んでいる人もいるようです。
まさに別天地です。
本道に戻ってさらに進みます。
曲がり道にさしかかりました。
直進する道は枯れ木などで封鎖されています。

この道はグーグル地図によると
断崖状の場所に続くようです。
興味がわいてきますが、
今回は本道を行きます。
「御料局」の刻印の入った標石がありました。
他でも見たことはあるような気がしますが、
結構めずらしいものだと思います。

盛り土したような道。
自然にこうなるものでしょうか。

かなり広くなったところがありました。
手入れがしっかりされているようです。

やや道が細くなってきました。
低い木が茂ってきています。

分岐点のようですが、
右に進む道は示してありません。
ふもとの中尾平に下りることができるかも知れません。
これもまたの機会に。

出ました。大岩です。
大岩なんて固有名詞っぽくないのでつまらないですが、
確かに大きな岩です。


登るのはちょっとひと苦労しますが、
頂上からはほぼ四方が見えます。
多米峠東方面が見えます。

おそらく左のピークが神石山、
右のピークが中尾根分岐点です。

中尾平地区です。
嵩山が左に見えます。

岩の上に三角点がありました。
丸いプレートが埋め込まれています。
四等三角点「疣沢」です。
この大岩が山中に「疣(いぼ)」のように
立っていることからつけられたのでしょうか。

三角点の標示がありました。
この標示自体がわかりにくい場所にあるのに加え、
三角点の標石がないので、
見つからずにスルーしてしまう人もいることでしょう。

狭い道を東に向かうと、
林道に出会いました。

横切って進むと、
低いナラが密集する坂を下ります。
ドングリの実るころは壮観でしょう。

誰かが積んだものか、ケルン状の石。

分岐点に来ました。
以前、西登山口から下りたので、
今回は東登山口に進めます。

しかし、だんだんと道が狭くなり、
藪こぎに近くなりました。

やっとのことで、広域農道に出ました。
出口がこんなところです。
ここに登山口があるなんて
ほとんどの人が知らないでしょう。

あとは梅田まで一般道を歩いて帰りました。
約4kmの長い道のりでした。
一般道でかえって疲れましたが、
楽しい行程でした。
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湖西市梅田から神石山に登ってきました。
湖西側から登るのは久しぶりです。
愛知側で弓張山系と呼んでる山地の南部分を
静岡側では湖西連峰と呼んでいます。
豊橋から湖西に1kmも入っていない
梅田親水公園からのスタートです。
公園の駐車場は満車でした。
日曜日はハイカーでいっぱいのようです。
色とりどりの服装の人たちが歩いていました。

登山口です。
道標や案内地図があります。



「あら環」の説明がありました。
この山には「あら環」という粘土の像が530体置いてあるそうです。
子どもたちがゴミゼロを願ってつくったものだそうです。
残念ながら、この説明板はずいぶんと雨風で傷んでいます。

かなり広い道が続いています。

分岐点です。Yの字になっています。
神石山に行くにはVの字に曲がりますが、
せっかくなので嵩山(すやま)に寄ります。

峠から10分ほどの登りです。
あら環像がたくさん立っています。

嵩山に着きました。
嵩山は湖西連峰の南端が東南に張り出した尾根上の頂です。
南から東にかけて樹木が伐採されているので、
浜名湖方面が広々と見えます。
残念ながら霞がかかって絶景とは言えませんでした。
冬のよく晴れわたった日には
富士山がくっきりと見えるはずです。

ここには四等三角点「嵩山」があります。
石の標柱はなく、丸いプレートのみです。

ベンチがあり休憩ができるようになっています。
すでに3人の登山者が休んでいました。
そこにさらに4人組の若者もやってきて賑やかになりました。

来た道を峠まで戻ります。

峠は変則的になっており
Yの字の交差点からさらに西50mで
5叉路になっています。
仏岩を差す標示方向に向かいます。

番号のついた小さな木の杭がところどころあります。
以前はなかったような気がしますが、
何を示しているのでしょう。

ほとんど緩やかに登っていきますが、
ときどき急傾斜があります。
仏岩手前にはロープの張ってある場所がありました。

仏岩に着きました。
どうして仏岩というのかはわかりませんが、
嵩山のふもとの摩利支天や
豊橋側の普門寺と関係があるかもしれません。


見晴らしは良好です。
ここにもベンチがあり休憩できます。
少し行くと分岐点です。標示があります。
湖西の標示はいくつか種類がありますが、
青色の標示はほかで見たっけなあ。

左に下るはっきりとした道があるようですが、
標示がないのでどこに出るのか不明です。
地図を見ても描かれていません。
いずれ歩いてみたいとは思っています。

直進に近い右へ曲がります。
この日初めて見る宮標石です。

岩がごつごつした坂を下ります。

鉄塔横に出ました。

この日初めて見るササユリがありました。
もうすっかりしおれています。

木陰の道をゆったりと歩いていきます。

2つ目の鉄塔です。
標示があり、ここから右に入って2,3分でラクダ岩です。
寄らない手はありません。

ラクダ岩に着きました。
ラクダのようにこぶがあるということで
付けられた名前だと思いますが、
こぶは2つだけではないので、
トリケラトプスの背中のように見えます。
トリケラトプスを知らない時代に付けた名前でしょうか。
ただ、ラクダの形も知られていなかったかもしれません。

ここの先端からはやはり浜名湖が見渡せます。
ここにもグループ連れがやってきました。

ここからさらに東に下る道があります。
以前は通行止めの標示がありましたが、
今回はありませんでした。
通れることになったようです。
またの機会にチャレンジします。

鉄塔まで戻って北上します。
また宮標石がありました。

本当にこの日はハイカーが多くいました。
若者のグループ、夫婦連れなどさまざまでした。

やや急な坂を登ります。

途中に倒れた宮標石がありました。
抜かれたのでしょうか。
以前からこのままです。

これを見ると標石は地中深く埋められていたことがわかります。
ざっと地上部20cm、地中60cmといったところです。
3つ目の鉄塔。横に宮標石があります。
新しい感じです。

分岐点です。
左へ下ると普門寺にたどり着けます。
この岩が地蔵岩でしょうか。


普門寺駐車場にある案内図では、
地蔵岩の上に薬師岩があるように描かれていますが、
実際の薬師岩はこの岩よりも下になります。
すると・・・?
ここから少し登ると神石山頂です。
一等三角点があります。

静岡側の展望があります。
が、霞が濃くなってきました。

ちょうど食事時でした。
ここも山歩きの人たちが集まってきていて
ベンチだけでは足りない状態でした。

はじめの計画では、ここから普門寺におりるつもりでした。
しかし・・・。
<続く>
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2週間ぶりに葦毛湿原に行ってきました。
この時期は季節の変化が速いようです。
2週間の間に湿原の様子は大きく変わっていました。
前はつぼみばかりだったカキランがもう満開でした。

今年のトウカイコモウセンゴケは
花が大きく群がっていて目立ちます。

モウセンゴケも小さいながらもかわいい。

ノハナショウブは小さな黄色いワンポイントがすてきです。

ノハナショウブのつぼみは毛筆のように見事に黒い。

トキソウはこれが今年最後の一株のようです。
来年もきれいに咲いておくれ。

サワシロギクが数輪咲いていました。
今年は早いような気がします。

ヒメヒカゲを撮りたかったのですが、
午前中は動き回って撮りにくいし、
午後はあまり動かないので
近くに見つかりませんでした。
ちょっと遠くのを撮ったのでぼけています。

近いうちに再挑戦します。
やはりもう少し頻繁に見に行かないとなあ。
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三ツ瀬明神山で見つけた花を紹介します。
ツルアリドオシです。
白いのは撮影が難しいです。

カキノハグサです。
葉が柿の葉に似ているそうですが、
花にも特徴があります。
重なり合って構造がよくわかりません。

コアジサイ。
真珠の粒をばらまいたよう、
本当にきれいです。
何枚でも撮りたくなります。

ササユリが咲いていました。
ここは白っぽいものが多いようでした。

タツナミソウ。
まだ咲いているんですねえ。

シモツケ。
岩場の崖のようなところに咲いているので
撮影は気をつけないといけません。

ツクバネウツギ。
足下に咲いていました。
時期もちょっと遅いので、
コツクバネウツギかもしれません。

しおれかかったホソバシャクナゲ。
他には花の残骸しかなかったので、
これが今年最後のホソバシャクナゲか。

山道に落ちていたので気づいた
サラサドウダンと思われる花。
上方で花が咲いていましたが、
遠くしかも葉の陰でピントが合いません。
残念!


ヤマボウシ。
馬の背岩を登ったらすぐ横にありました。

花柄がやや上に向かっているので
ミヤマナルコユリのようですが、
1か所から1つの花しか出ていないので、
違うかも。

モチツツジ。
ここのツツジは色が鮮やかです。
真っ赤なヤマツツジもありましたが、
撮影に失敗しました。惜しい!

ひと月半前に行ったときは、
モチツツジを除いて見なかった花ばかりでした。
この間に咲き終わったものも多いのかもしれません。
もっとひまがほしいですね。
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「中山山中」とはおもしろいタイトルになりました。
久しぶりに中山自然歩道と近くの山を歩きました。
中山自然歩道は豊橋市石巻中山町にある自然歩道で、
豊橋自然歩道の最北端につながります。
その山中で見つけた花を紹介します。
ウツギです。
花びらの白と黄色のおしべの取り合わせがとてもいい。

ムヨウランです。とてもよく開いています。
こんなに開いたムヨウランを見るのはめずらしい。

ギンリョウソウ。よそではほとんど終わっていますが、
ここでは最盛期のようです。

コアジサイが咲き始めていました。
薄紫の小さな花が真珠の粒のようです。

クララのようです。筒状の花がおもしろい。

もうじき開くオカトラノオの花です。

ウツボグサです。

ヤブムラサキの花のようです。
よく見るとピンクの花がかわいらしい。

景色も入れておきます。
浜名湖を北西から見ています。

このあたりは大きなモミの木の群落があります。
有名なのは傘モミと呼ばれるものですが、
もっと太いと思われるものもあります。
それを載せておきます。

この時期、草がどんどん茂り、
中山自然歩道を歩く人は少ないようです。
それでも、いろいろな花と景色が見られ、
なかなか楽しい山歩きになりました。
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富幕山で咲くイナモリソウを見ようと思い、
三ヶ日の只木から幡教寺跡を通って
富幕山まで行ってきました。
今回は出会った花の紹介をします。
山頂手前ではウツギがたくさん咲いていました。

イナモリソウが木陰の道ばたに咲いていました。
ちぢれた花弁がかわいい花です。

ガマズミはよそではもう終わったと思いましたが、
まだ楽しませてくれていますね。。

アザミが立派に咲いていました。

ウツボグサも咲きはじめました。
紫色がたいへんあざやかです。

ササユリはまだつぼみでした。
惜しい。もう少しでした。

ギンリョウソウはもう終わりです。

イチヤクソウが咲いていました。
ほんわかとしたイメージがあります。

ウメガサソウもありました。
開いた花もありましたが、うまく撮れませんでした。
残念です。また挑戦しなくては。

コースの紹介はまたの機会にします。
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