陣座峠から黒松峠


弓張山系の山々のなかに上下の浅間山があります。
今年中に登りたいと思い行って来ました。

陣座峠からの出発です。
上下浅間山に通じる道はいくつもあるようです。
どこから登るのがベストか考えましたが、
弓張山系の稜線をたどってみることを優先し、
今回は陣座峠から尾根を進むことにしました。

この陣座峠は、
徳川家康が三河から遠州に進出するとき
こここを通って行ったらしい峠です。
「陣座」というと陣を敷いたみたいに思われますが、
このあたりで戦いをしたわけではないので、
合戦用の陣を敷いたわけではないでしょう。
ただここで野宿をしたかもしれません。
そのとき敵の襲撃を防ぐ備えぐらいはしたでしょうね。

ここでついでに述べておくと、
峠の名は「陣座」ですが、
新城側の地名は「陳座」です。
(範囲はわかりませんが)
「陳座」と書いて「じんざ」と読むようです。

さて、県道392号線の陣座峠の南側にある
富幕林道口に車を止めました。
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県道392号線の北側に登山口があります。
登山口の標示は出ていますが
道はわだちが目立たないので、
注意して見ないと気づかないほどです。
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金属の板にたがねのようなもので
点々に穴をへこませた標示板がありました。
「黒松峠へ ←」
これなら劣化が少ないのでいいアイデアです。
しかし、光の当たる角度でちょっと見にくいのが難点です。

雑木林のなかを県道に沿って登っていきます。
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リュウノウギクがありました。
これが今年最後に見るものでしょう。
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このあたりにはナンテンが多く自生しているようです。
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標石が掘り出されて横たわっていました。
どうしたのでしょう。
すぐ左手が削られた崖になっているので、
削った場所にあったのかもしれません。
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このあたりは静岡側は雑木林、
愛知側はヒノキ林になっています。
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また標石がありました。
こちらはきちんと埋まっています。
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すぐにトラロープで区画されたところに出ます。
採石場の範囲を示したものでしょう。
トラロープは道のところだけ開けてあって
通れるようになっています。
まるきり排除しないところが良心的ですね。
つまり、いったんは採石場の敷地内を通るというわけです。
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このロープはかなり以前に張られたようで、
木にかなりめり込んでいました。
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しばらく行くと雑木林で道がはっきりしなくなります。
しかし、赤いテープが目印になっています。
ありがたいことです。
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またロープに出会いました。
採石場の敷地(借用地?)は
区画がジグザグになっているようです。
採石場の大部分は静岡側ですが、
愛知県側にもはみ出ていて、
すでに稜線はなくなっています。
鉱区を迂回していくことになりますが、
トラバースするようにはなっておらず、
斜面を頻繁に上り下りしています。
ロープに沿って下っていきます。
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今度はロープが道をさえぎっています。
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ロープのすぐ向こうの木に
矢印の書かれたガムテープがはられています。
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ロープをまたぎ越して右に進みます。
ロープに沿って上り下りします。
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道がロープから離れました。
かまど跡のような石組みがありました。
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赤や青のテープがあり、
道に迷うことはないでしょう。
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木の幹にマジックで書いた
「ジンザ←」「→黒松」の案内。
ななか気が利いています。
いつまで消えずにいるでしょうか。
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有刺鉄線で区画された場所に来ました。
写真ではわかりにくいですが、
鉄のくいを結んでいます。
鉄線に沿って左に進みます。
すっかりさびてしまって
ところどころ切れている鉄線です。
切れた鉄線が曲がって飛び出ているところもあります。
注意して通りましょう。
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こんなところにも標示が。
ささやかですが、助かります。
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やがて有刺鉄線から離れ、ヒノキ林を行きます。
このあたりから県境に戻っているようです。
もともとの尾根を進んでいるのでしょう。
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宮標石がありました。
まるで盛り土で造成されたような尾根です。
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雑木林になるとじきに鉄塔に着きます。
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鉄塔保守のためと思われる道が
峠を越えるように横切っていました。
あとで地図で確認すると、
西は県道392号、東は林道に出られそうです。

ここは鉄塔の保守のため草木が刈り込まれています。
しかし、展望はきわめてわずかです。
少し前まではもう少し見えたはずです。

木の隙間から第二東名が見えました。
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鉄塔の向こう、南に見えるのは富幕山のようです。
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短いヒノキ林を過ぎて
落ち葉の積もる雑木林の中を登っていきます。
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ミヤマシキミの群生です。
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アオキも毒々しいほどの赤い実をつけていました。
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ヤブムラサキです。
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ときどき倒木があります。
ここは迂回して通り抜けます。
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アオキの茂る坂を下ります。
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ヒノキの林を通り抜けると
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林道の終点に出ました。
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ここで山道は二手に分かれます。
ぱっと見にはトラバースするような道が見えますが、
右手の茂みに道が隠れていました。
葉に隠れてテープの印がありました。
色違いで3本も使っています。
右に進み登っていきます。
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ヒノキに交じって大きなモミの木が立っています。
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黄色いテープに書いた案内。
矢印が内向きに書かれていて
この地点に向かっているようなところがおもしろい。
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きれいに間伐された林の中を進みます。
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ひどい倒木がありました。
倒木の根元に赤いテープがちょこんと。
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迂回路にもちょこんと。
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下っていきます。
また雑木林になりました。
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この木の根はだいぶ踏みつけられたらしく
上の面がかなり平たくなっています。
どのくらい踏まれるとこうなるのでしょう。
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ササが茂ってきました。
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鞍部のようなところに祠がありました。
道に平行するような向きに設置されています。
丸い石の上にフードのように石で覆っています。
丸い石に文字らしきものは見えません。
いつの時代か、何かわけがあってここにまつったのでしょう。
鞍部にあることから考えると、
ここも名もない峠だったのかもしれません。
今度訪ねるときには周りもしっかり調べてみたいものです。
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また登っていきます。
このあたりは下草がほとんどコウヤボウキです。
(木でも下草というようです。)
秋には壮観でしょうね。
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ありました。三角点です。
「狩宿村」三等三角点です。474.1mです。
金属板の標示の裏側には、
四等三角点「陣座峠」
と書かれた札がついていましたが、
これは間違いですね。
「陣座峠」三角点は別の場所にあります。
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このあたりからアセビの大木がちらほらあります。
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ツルリンドウが赤い実をつけていました。
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黒松峠に着きました。
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ここにも金属板に穴を打ち付けた案内標示がありました。
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この黒松峠という名は、
新城市黄柳野にある集落名がついたもののようです。
「黒松へ抜ける峠」ということですね。
峠ですから左右に下る道がありますが、
わだちはそれほどはっきりしていません。

<続く>
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by harahira2 | 2013-12-09 21:09 | 弓張山系 | Comments(0)


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