おちばの里から大知波峠


湖西市おちばの里親水公園から
大知波廃寺跡を経て
富士見岩まで行き、
東側から下りる周回コースを歩いてきました。

おちばの里に車を止めてそこから歩きましたが、
おちばの里手前の一本杉から紹介します。
向こうに見える大きな木が一本杉です。
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樹齢は書いてないのでわかりませんが、
勝手な推測では、300年くらいでしょうか。
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この道はその昔豊川に通じることから
豊川道と呼ばれたそうです。
その目印ともなっていたのがこの杉でしょう。
ただし、樹齢からみて
目印となったのはそれほど古くはないような気がします。
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おちばの里は今川の川沿い親水公園として整備し、
休憩所や人工の水路などを設けた公園で
ゆったりと自然にふれあうことができるようになっています。
「おちば」と「大知波」をかけてつけられた名でしょうね。
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公園の北側に道路の分岐点があり、
石造りの道標が立っています。
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その上には豊川道の説明看板がありますが、
もう字がかなり薄くなっていて、
判読不能の箇所があります。
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これによると豊川道は平安時代に開かれた道で、
嵩山に通ずる道だそうです。
豊川という語が付いているので、
豊川稲荷に通じる道ということでしょうが、
豊川稲荷ができたのは室町時代なので
もっと古くは別の名で呼ばれていたはずです。

茂みに隠れるように道祖神のような石があります。
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その横には現在の道標があります。
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ここから自然歩道は山に入って行きます。
はじめのうちは石垣が組まれたミカン畑の間を通ります。
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まもなく樹林の中に入っていきます。
水が流れるためでしょうか、道は深く掘られています。
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このように樹種が書いてあるのはいいですね。
しかし、ずいぶん古くなっています。
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宮標石を埋めた土が削られてかなり露出しています。
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こんなに壕のようになってしまっています。
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この宮標石も本来埋まっている部分が
片側だけかなり露出しています。
浸食のすごさを物語っているようです。
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壕状ではなくなりました。
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分岐点です。
左に曲がると直接大知波峠に進みますが、
まっすぐ行くと不動の滝に寄ってから
大知波峠に向かいます。
本来の豊川道は左に曲がるはずですが、
ここは不動の滝に寄るためまっすぐ進みます。
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このあたりから道の両側は林間ながら
石垣を組んで平らな土地を形成しています。
おそらく棚田でしょう。

かなり幅も広く1段あたりがかなりの高低差になっています。
段数を数えながら行こうとしても、
つい数えるのをわすれるほど段数があります。
まるで城の石垣のようです。
よくぞここまで積み上げたものです。

木を伐採して見やすくすれば
棚田の名所になるほどだと思います。
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石垣が見えなくなると左右に木が迫り
いよいよ険しくなってきました。
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「不動の滝」を示す小さな板。
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このように木の名が標示されているのは
自然観察に役立てようとしたものでしょう。
小学生などを対象にしているのかな?
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道が狭くなってきました。
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不動の滝に着きました。
予想したとおり水はほとんどありません。
ちょろちょろと水が垂れている程度です。
ただし、まったくないわけではありません。
ザーザーと音を立てて流れることがあるんでしょうか。
それよりも、この倒木は風景台なしですね。
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不動の滝の標示。
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回り込んで上に登ると、
小さな祠と社があります。
不動尊をまつってあるのでしょう。
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滝を上から見たところ
といっても崖なので滝は見えません。
水を落とすための樋が見えます。
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このあと急に道が険しくなります。
大知波廃寺への案内標示がありました。
大きな木が倒れています。
ロープにつかまって登るようになっています。
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またしても小さな板きれの標示がありました。
わたしとしてはこういう手作りの道標が
素朴で好きですが、
その一方、あまり目が向けられない感じで、
一般の方には受けないでしょうね。
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林道に出ました。
扇山(大知波)林道というんだそうです。
道標があります。
石柱の道標もあり、
「西豊川道□多米峠」と書かれています。
(□は葉に隠れて見えない字。空白かも)
西へ行くと豊川道や多米峠に出られるということでしょう。
浜松営林署が建てたもののようです。
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林道を左に進みます。
ほぼ等高線に沿っているなだらかな林道です。
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500mほど進むと左下から登ってくる道に出合います。
これが先ほどの分岐点から登ってきた道です。
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右手に登り道があります。ここにも道標があります。
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マツの木の根が多く露出してでこぼこした道を行きます。
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少し行くとツバキの群落があります。
春のツバキの時期に歩いたことはありませんが、
ぜひ1度その時期に歩いてみたいものです。
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炭焼き窯跡がありました。
ここで炭を焼いて町に売りに出したのでしょう。
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「左下鍋割の水」の石標です。
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斜面を10mも下りると
岩の隙間から水が流れ出ていました。
これが鍋割の水です。
鍋が割れるほど冷たいと付けられた名で、
確かに夏でもたいへん冷たいです。
尾根までは100mほどしかないのに
これだけの水が流れているのは驚異的です。
塩ビ管で導水しているのは興ざめですが・・
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開けてきました。
大知波峠廃寺です。
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広々とした斜面に建物の礎石など
寺の跡が残されています。
今は草ですっかり覆われていますが、
ときどき草刈りがされると、
多くの建物跡が見えるようになります。
いずれくわしく紹介するつもりです。
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真ん中の踏み跡が登ってきた道です。
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尾根には国指定史跡を示す石柱や
説明看板が設置されています。
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豊橋自然歩道の「ホ25」の道標もあります。
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ここはいろいろな方面への分岐点になっています。
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南に向かうと多米方面、
西に向かうと石巻方面、
北へ向かうと嵩山方面で
東に向かうと富士見岩方面です。
(やってきたのは南東から)

<続く>
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by harahira2 | 2013-08-19 21:48 | 弓張山系 | Comments(0)


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