姫街道4


<続き>

「本坂」とは「穂の坂」がなまったという説があります。
「穂」というのは現在の東三河を指す古代の地名で、
「穂の国」ということばは今でもよく使われます。
(今のほうがよく使っている?)
三ヶ日町には「本坂」という字があるので
静岡側から「穂の国に通じる坂」という意味で
つけられたと考えられます。

案内地図には豊橋自然歩道の
ほぼ全容が描かれています。
南端の一部が描かれていませんが
スペースの関係で描き切れなかったんでしょうね。
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本坂峠は標高328mだそうです。
この標高を示した道標が「メ20」です。
手前にある石組みは灯籠の下部のようで
もともと何かが建っていたように見えます。
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真ん中に金属の角棒が立っていますが、
もともとあった石組みを利用して
金属角棒が立てられたようです。
この金属角棒は何のためのものか不明です。
どなたか知っているかたはみえませんか?

案内地図は峠の北側にあり、
その左側には「ホ13」の道標があります。
「豊橋自然歩道本線」
「中山峠まで4km 健脚コース」となっています。
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案内地図の右側から登る道と左側から登る道があって
左側から登る道が健脚コースかと思いましたが、
じきに合流してしまうので、
健脚コースというのは、
豊橋自然歩道を南からやってきて
さらに健脚者は中山峠までどうぞ
ということのようです。

一方、峠を南に進むと、
上浅間社や石巻尾根分岐点に向かいます。
この道標は「ホ14」です。
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静岡側の道標は、愛知側とはつくりが異なります。
これは中山峠で見たものと同じで、
三ヶ日町観光協会で統一されています。
所要時間の目安として石巻山自然観察マップでは
110分と書いてありますが
こちらは90分となっています。
静岡側のほうが健脚者対象のようです。
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この道標は静岡側に数メートル入ったところの
やや平らになったところにあります。
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立っている場所は静岡側のようですが、
つくりは愛知側のものです。
しばらく前の姫街道紀行のブログ等を見ると、
この「本坂峠」の看板の下に
「領主茶屋場跡」と手書きの標示があったようです。
なるほど、この峠にも茶屋があったようです。
ひょっとしたら、さきほどの石組みにも
関係があるかもしれません。

旧多米街道でもありましたが、
静岡側には灰皿が設置してあります。
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喫煙による山火事を防ぐために
積極的に置くべきか、なくすべきか、
難しいところです。

静岡側に下っていきます。
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ところどころに「姫街道」と
勘亭流のような字体で書かれた道標があります。
左側の「豊橋市(嵩山) km」はわかりますが、
右側はわかりません。「三ヶ日」と書かれているのでしょうか。
いずれにしても距離の数値が消えています。
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「浜松市教育委員会」の文字が入っているので、
立てられたのは
三ヶ日町が浜松市に編入してからということになります。
意外と新しい道標のようです。

荒れた感じがするのは、枯れ葉が多いせいでしょう。
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階段を下りて林道を横切ります。
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右手の道に入っていきます。
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また「姫街道」の道標。
今度は「椿の原生林下」が手書きで、
活字の「km」の字を消して、
「8分」と書かれています。
隣の土管はタバコの吸い殻入れでしょうか。
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ここから石畳の道になります。
改修の手は加えられていますが、
崩れてきた石がごろごろしていて
ふだんの手入れはそれほどされていないよううです。
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椿原生林に出ました。
この道の南側にツバキが密集していて、
春先にはツバキが満開になります。
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このあたりは、側溝もきちんとしていて
よく整備されています。
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旧国道を横切ります。
ここには「姫街道」の標示、
「ツバキの原生林」の標示などが
立てられていてにぎやかです。
やってきたどの道からもわかりやすくなっています。
単にいろいろな団体が立てているだけのようですが。
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ツバキは5月ではもう咲いていないかと思いましたが、
ちょっとだけ咲いていました。
うまく撮れませんでしたが、
証拠として挙げておきます。
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ガードレールの間を通ってふたたび山道へ進めます。
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コンクリート固めの石畳ですが、
木の葉でほとんど埋もれています。
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少し行くと堀割状の道になります。
枝がごろごろしていて木の葉も積もり、
ずいぶんと荒れている感じです。
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鏡岩に出ました。
鏡岩というのは、道に面した面が平らになった岩です。
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旅の女性がこれを鏡として身づくろいをしたという伝説ですが、
平らといっても姿を写すことはとても無理です。
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下側から見た写真です。
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<続く>


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by harahira2 | 2013-05-07 21:34 | 弓張山系 | Comments(0)


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