姫街道1


姫街道を歩いてきました。
正確に言うと姫街道の本坂峠越えの部分です。

姫街道は東海道の見附宿から御油宿間を
浜名湖の北側に迂回する脇街道です。
江戸時代末期には多くの旅人でにぎわったそうです。

今回は嵩山の本坂トンネル手前の空き地に車を止め、
いったん西の嵩山方面に戻って
藤上の交差点から姫街道へと進みました。

ただし、これでは中途半端なので
嵩山宿本陣跡から紹介します。

本陣跡は旧国道362号沿いの嵩山宿中心にあります。
本陣は幕末になって交通が激しくなってから設けられたようで、
それ以前は嵩山宿には旅籠しかなかったということです。
残念ながら本陣の建物は現在残っていません。

本陣跡の前には案内地図が設置してあり、
姫街道の全体図や本陣や旅籠の配置図、
嵩山の旧跡などかなり詳しく描かれています。
姫街道を歩く場合はぜひここを見ておきたいものです。
e0293913_2318643.jpg
石垣を積み上げた土台に土蔵のような建物。
昔の村のたたずまいを感じさせてくれます。
これは昨年撮った写真なので今とは少し違うかも。
e0293913_2318546.jpg
ここからは実際に今回歩いています。
藤上の変則的な4差路の交差点です。
姫街道と旧国道362号の分岐になっています。
e0293913_23193695.jpg
右が国道362号、左が姫街道です。
真ん中に「旧姫街道」と書かれた「メ1」の道標があります。
ビンカンボックスは無粋ですが。

左の道に少し進んだところに石碑があり、
「姫街道」の文字の下に、
「西嵩山」「東本坂峠」と書かれています。
e0293913_23464710.jpg
横にはくずした字体で、
「ましらなく 杉のむらたち
 幾重にのぼりぬ すせの大ざか 景樹」
という刻まれているようです。
e0293913_23221542.jpg
「ましら」は猿のことです。
「ましらなく」は「猿がいない」とも
「猿が鳴く」ともとれますが、
きっと後のほうでしょう。
「猿が鳴く杉の林の中を
 幾重にも登った嵩山の大坂よ」
といった意味でしょうか。
正確にはわかりません。

裏面には解説が書かれていて
「どんがめを過ぎて、七曲がり付近でこの歌を詠んだ」
とのことなので、ここで詠んだ歌ではありません。
なぜここに建っているのか不思議ですが、
「姫街道」の道標がここらにほしいので、
そのついでに、ちょっと離れているけど
香川景樹の句を載せたということでしょう。
香川景樹は、江戸時代天保期の歌人だそうです。
e0293913_232577.jpg
村はずれの家です、
通り過ぎたところから撮影しています。
少し前までは、茅葺きの屋根だったはず。
e0293913_23254022.jpg
このみごとな根っこは芸術的です。
e0293913_2326459.jpg
墓の横を過ぎ、山道に入っていきます。
e0293913_23263850.jpg
石畳の道がありました。
石の周りはコンクリートで固められ、
道の中央が低くなって水が流れやすくなっていて
最近の造りのようです。
e0293913_2327757.jpg
分岐点に来ました。
先客の車がありました。
車止めはないので、ここまでは車で来られるようです。
「旧姫街道」の道標です。
草で隠れていますがきっと「メ2」でしょう。
e0293913_23273035.jpg
「嵩山不動滝方面」と書かれた
「メ3」の道標が左にありました。
e0293913_2331435.jpg
道の間にひっそりと石の道標があります。
「左ふどう」は読み取れますが、
草に隠れて左側の字はよくわかりません。
e0293913_23341751.jpg
不動の滝に寄ってみます。
結構広い道を5分ほど進みます。
e0293913_23354548.jpg
途中、谷川の反対側に石垣が見えました。
この石垣は川の岸を造成したものですが、
さらにその向こうには何段も石垣があります。
おそらく山の中に棚田を作った名残でしょう。
昔の人々の努力の偉大さを感じます。
e0293913_2336268.jpg
近づくと「嵩山の不動滝」の標示が現れます。
e0293913_23364829.jpg
東屋がありその裏に不動滝があります。
この東屋で祭りなどするのでしょうか。
e0293913_2337968.jpg
落差5mほどの滝です。
この日はまずまずの水量がありました。
e0293913_23372770.jpg
そのすぐ隣に岩の穴があり、
不動尊らしき石像が建っています。
それにしても、鉄パイプのジャッキが
景観をぶちこわしていますね。
e0293913_23383933.jpg
このまた横には、「豊橋の名木100選」のケヤキが立っています。
e0293913_2351489.jpg
e0293913_2341056.jpg
もとの姫街道に戻ります。

<続く>


[PR]
by harahira2 | 2013-05-07 21:15 | 弓張山系 | Comments(0)


<< 姫街道2 葦毛湿原 >>